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インド占星の「カルマと占星術」より

 

インド占星術を理解されるのに、基本的な「カルマと占星術の考え方」を理解されることが、とても大切に思いますので、全文を掲載いたします。

苦しんでいる人の多くは、苦しみそのものよりも、なぜ自分だけが苦しまなければならないのかという思いによって、もっと苦しみます。自分の苦しみを受け入れることができずに、もっと苦しみます。

それは、カルマが理解できていないからなのです。

インド占星術では、基本的に、すべてがカルマであると考えます。例外はありません。

現在は、過去においてなしてきたことの結果であり、未来は、今までになしたこととこれからなすことの結果です。

過去になしたことは、もうどうしようもありません。ですから、これからあなたがなにをなすかが、あなたの未来を決めます。

しかし、すべてがカルマですから、これからあなたが何をなすかまで、すでに決まっていると考えます。ただ、あなたがそれを知らないだけなのです。これを一般に運命と呼んでいます。

しかしだからといって、すべてが決まっているのかと思って「すでにすべてが決まっているなら、頑張っても仕方がない」と思って怠惰になるのは間違いです。なぜなら、すべてが決まっているとしても、なにがどのように決まっているのかを、あなたは知らないのですから。

これからあなたがどうなるのかを知らないのであれば、たとえすべてが決まっていたとしても、あなたにとってなにも決まっていないのに等しいのです。

ですから、結局は全力をつくして生きていくしかないのです。ここに、積極的に生きる意味合いがあります。

では、これからどうなるのかを知るすべはないのでしょうか?

そのひとつが、占星術です。ラオによれば、ヒンドゥー占星術によって60%以上のことは予見できるとしています。

では、未来をある程度予見したとして、それをどう人生に生かしていければよいのでしょうか。

たとえば、苦しんでいる人がいたとします。苦しんでいる人の多くは、私はこれまでにこんな目にあうような悪いことはしていないと考え、さらに苦しみます。なぜ私だけがこんなに苦しい思いをしなければならないのかと。

実はここに苦しみの本質があります。

ここで、私にはこういう要素があり、これが原因で今こういうふうに苦しんでいるのだと理解できるのなら、苦しみは半減するでしょう。ちょっと抽象的なので、具体例を上げます。

例えば、人に殴られるとします。そのとき、人に殴られる理由がわかっている場合、理由がわからない場合に比べて、さほど痛くもないし、苦しくもありません。たとえば、私は殴られるにふさわしいことをしたんだと思える場合は、そうでない場合と比べて、苦しみが少ないはずです。

好きな人にふられる場合もそうです。私はふられても当然だと理解できる人と、私のようなすばらしい人がふられるなんて理解できないと思っている人とでは、ふられたときの苦しみは、後者の方が何倍も大きいでしょう。

この原則は、すべてにあてはまります

何かに苦しんでいるとき、その原因(カルマ)を理解できると、苦しみは減ります。もっと正確に言うと、原因が理解できることでそれを受け止めることができたとき、苦しみは氷解します。

ここから、すべてを理解したとき、すべての苦しみがなくなることが理解できます(少なくとも言葉の上では・・・)。この境地を、「悟り(Salvation)と言うのではないでしょうか。だからカルマを理解する手段としてのインド占星術が、ヴェーダの重要な一分野であるヴェーダンガとして重視されているのでしょうし、智恵(すべてを理解する力)の獲得が修行において究極的な目的であるとされるのでしょう。

自己のカルマを知り、それを受け入れることで、人は成熟し、その成熟に伴って苦しみは減っていきます。逆に言えば、ある程度心が成熟していなければ、カルマを受け入れることもできないし、ましてやそれを知ることすらもできません。

このプロセスが、いわゆるカルマが消費されるプロセスです。

マハーバーラターには、「カルマは、苦しむか楽しむかしなければ、なくならないという言葉があります。善いカルマは、それを楽しむことによって消費され、悪いカルマは、それを苦しむことによって消費されると言うことです。それ以外の方法では、カルマは消費されません。

何かで苦しんでいる場合、それに関する悪いカルマが存在するのですから、それを苦しみ尽くさなければ、そのカルマはなくなりません。そしてカルマを消費する最も早い方法は、そのカルマを認め、受け入れることです。

しかし多くの場合、そのカルマを認めようとはせず、なぜ私だけがと思い、自己を恨み、他を恨み、さらにカルマを積んで、不必要に苦しみの期間を延ばしてしまうのです。

まずは、自己のカルマがなんであるかを探ることから始めませんか。

占星術は、人のカルマを見る手段なのです。

インド占星術ですこしは、そのお手伝いができるかもしれません。

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